院内研修動画、伝わったか分からない。確認の問いを一枚加える作り方

「研修動画は見てもらった。でも、伝わったかどうかが分からない」
院内の新人研修を動画にすると、同じ説明を繰り返し見てもらえます。一方、最後まで再生しただけでは、手順をどこまで理解できたかは分かりません。
そこで、説明のあとに自分の言葉で手順を確かめる一枚を用意してみましょう。問いは一つ。答えを照合する資料と、迷ったときの相談先も添えます。
今回は、院内で使う文房具の補充依頼を題材に、PowerPointやPDFから確認用スライドを含む研修動画を作る流れを紹介します。架空の事務的な例であり、実在する医療機関の運用や診療手順ではありません。医療分野での使い方は、mind2Dの医療・製薬・病院向けページでご案内しています。
病院案内・院内研修・発表資料を11言語の動画に|mind2D.aiPowerPoint や PDF から、病院案内・患者さんへの説明・院内研修・発表に使える説明動画を作成。ナレーション、字幕、スライドの中の文字まで11言語へ展開できます。mind2d.ai
まず「何を説明できればよいか」を一つ決める
「備品補充について理解する」では、確認する範囲が広すぎます。今回は「文房具の補充を依頼するとき、必要な情報と依頼先を確認できる」に絞ります。
説明に使うのは、院内で確認した手順です。AIに依頼先や承認のルールを考えさせるのではなく、制作担当が最新の資料と担当部署の確認をそろえてから動画にします。
問いも、動画の中で説明した範囲から作ります。説明していない例外を受講者に推測させる問題にはしません。
説明・問い・確認先を、別のページにする
一枚目:依頼の流れを示す
院内で承認された文房具の補充依頼の流れを載せます。どの資料で必要項目を確かめ、どこへ依頼するのか。実際の運用に合わせ、名称を省略せずに記載します。
練習用の資料に、患者さんの情報、実在する職員の氏名や個人連絡先、院内システムの認証情報を入れる必要はありません。公開用の作例は架空の情報で作り、実際の院内資料は所属先のルールに沿って扱います。
二枚目:答えを読む前に、問いを置く
問いの例は、「文房具を補充してほしいとき、何を確かめてから、どこへ依頼しますか」。資料を見ながら、自分の言葉で説明してもらいます。
読み上げ原稿には「ここで動画を一時停止し、先ほどの資料を見ながら確認してください」と入れます。これは視聴者への案内です。動画が自動で止まる機能として紹介するものではありません。
問いと答えを同じページに詰めると、考える前に答えが目に入ります。答え合わせに使う情報は、次のページに分けます。
三枚目:確認する資料と相談先を示す
院内で確認済みの必要項目と依頼先を示し、最初の説明に戻れるようにします。「担当者へ」だけで済ませず、部署名や連絡方法を、実際の配布範囲に応じて記載します。
分からなかった場合の扱いも決めておきましょう。推測で進めず、どこまで確認してから誰に相談するか。担当者が不在の場合の決まりがあるなら、その案内も資料と一致させます。
mind2Dで、確認済みの原稿を動画にする
取り込む前に、問いの読み上げまで用意する
PowerPointを使う場合は、説明だけでなく、問いと一時停止の案内も発表者ノートに書いておきます。取り込み後の「発表者ノートをそのまま読む」を選ぶと、ノートのあるページはその文が原稿になります。
ただし、ノートがないページはAIが原稿を作ります。チェックを入れただけで全ページが確認済みになるわけではありません。PDFの場合も、生成された各ページの原稿を、用意した原稿と照合して直します。
問いの直後に、答えを読み上げていないか確かめる
「音声を再生」で、問いのページの読み上げを聞きます。AIが問いへの答えを補っていないか、一時停止の案内が抜けていないかを確認してください。
動画確認画面では、右側の「スクリプト編集」から文を直して保存できます。「1. 字幕・肩テロップ・見た目」で字幕も設定し、音を出せない場合にも問いと案内を読めるかを見ます。
問いのページで止める操作は、実際に使うプレーヤーで試してください。動画内の問いは、自動採点や回答の回収を行う機能ではありません。回答の確認や記録は、院内で決めた面談・研修記録などの方法につなぎます。
配布するMP4で、通して確認する
「3. 書き出す」から書き出し、準備ができたMP4をダウンロードします。書き出しが終わるまではタブを開いたままにします。原稿や字幕を変更した場合は、書き出し直して配布するファイルに反映します。
最後は、受講者が使う端末で再生します。問いの文字が読めるか。一時停止して資料へ戻れるか。相談先まで確認できるか。編集画面ではなく、実際に渡す動画で確かめましょう。
操作名・仕様は2026年10月26日に公式の取扱説明書で確認しました。
取扱説明書(使い方)|mind2D.aimind2D.ai の使い方。PowerPoint・PDF の資料や撮影した動画(MP4)を取り込み、AI がスクリプトと字幕を書き、字幕付き・外国語吹き替え版の説明動画や、縦型のリール動画を書き出すまでの手順を、画面の写真つきで説明します。mind2d.ai
医療内容と外国語版には、別の確認が必要
今回の文房具の例を、診療や服薬の手順として使わないでください。医療内容を含む資料・原稿は、医師・薬剤師など適切な専門職が確認したものを使い、問いや答えの追加・修正も専門職に確認します。動画は個別の診断や処方、必要な対面の説明を代替しません。
外国語版を作る場合、PowerPoint(.pptx、スライド内文字の翻訳は50枚まで)はスライド内の文字翻訳に対応しています。アニメーションのあるスライドは段階ごとに数えます。PDFはナレーションと字幕の翻訳に対応しますが、資料内の文字は翻訳されません。画面に残る日本語も含め、問いと答えの意味がそろっているか確認してください。
医療内容の翻訳は、その分野と対象言語を確認できる専門職が、画面・台本・字幕・音声を照合します。薬の説明を扱う場合は、薬名・規格・単位・用量・回数・否定表現も確認対象です。本記事では具体的な薬や用量を例示していません。
答えられたかだけでなく、説明の不足も見直す
答えが出てこないときは、受講者だけの問題と決めつけず、「どのページを見てそう考えましたか」と聞いてみましょう。呼び方が現場と違う、必要項目が抜けている、相談先が曖昧。直すべき点が資料側にあるかもしれません。
視聴したことや問いに答えられたことだけで、診療上の判断や実技を任せられると判定しないことも大切です。必要な指導や実技の確認は、院内の手順に沿って別に行います。
最初は、日常の事務手順を一つ選んでみてください。説明のあとに問いを置き、答えを聞いて、一緒に資料へ戻る。その流れまで決めると、動画を渡したあとの確認が具体的になります。
院内研修や病院案内の動画化をご検討の方は、mind2Dの医療・製薬・病院向けページ(https://mind2d.ai/medical)をご覧ください。使いたい資料の形式、受講者、確認担当者を整理すると、導入時の相談もしやすくなります。